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風力発電ビジネスを「リスクの低い事業」にするために

Windconnect.co.,Ltd

小型風力発電(風況観測の有無)

 FITを対象とした小型風力ビジネスでは、開発を急ぐこと、またコストをかけないという理由などから、風況観測を行わず、各種風況マップを元に発電量シミュレーションを行うケースが多いようです。
 風況マップはある程度の風の強弱の目安になりますが、マップ作成は実測ではなく、気象モデルなどから作成されます。
各風況マップサービスの概要は下記のとおりです。
しかし、気象モデルでの風況マップは実態と大きく乖離することがあります(特に山岳、丘陵などの起伏、地表面の粗さ等)、また高さが低いほど、近隣の樹木や構造物の影響も受けますので、局所的に非常に大きな乖離が生じることがあります

以上の理由から風況観測を行わない風力発電ビジネス(売電事業)は運良く風が吹く場合ももちろんありますが、想定より極端に悪い風況となることもありえます
小型風力発電の投資については、このようなリスクを考えて行う必要があるとあると考えます。
NEDO局所風況マップ
気象モデルを元に地形要素などを加えて、一定範囲内の風況(風向、風速及びワイブル係数)をシミュレーションしたものです
技術的な詳細な説明は割愛しますがマップのメッシュは500mで、風配図のページはこれより広域で風速が一律で表示されます。
提供される風況は高さ30m、50m、70mとなります。
このため、小型風力発電の多くがタワー高さ15〜20mとなっているため、高さの乖離が生じます。(高さ補正計算は可能ですが、この高さの範囲の補正は正確性に欠けます)
 このモデルはH18年と古く、正確性なども直近のモデル解析と比較すると誤差が大きくなっています。
 (実測との比較)
これは場所場所で大きく異なりますが、詳細な地形などの影響で実測と大きく乖離することがあります。
大型風力では、NEDO局所風況マップは最初の最初の目安という位置づけになります。最近は環境省の提供する風況マップが風車のタワー高さに相当する80mであるため、NEDO局所風況マップの活用は減っています。
 小型風力におけるNEDO風況マップ
 環境省風況マップ
 平成23年度から一部提供が開始され平成26年に国内全域の提供となっています。提供される風況は高さ80mでメッシュは500mです。気象解析のモデルはNEDO局所風況マップのものと異なります。
 (実測との比較)
NEDO局所風況マップと比較すると良好になっていますが、場所により大きな乖離が生じています。大型風力ではこのモデルもあくまでも参考情報として扱われます。
 小型風力における環境省風況マップ
 この他の風況マップ
国内の上記2つのモデル以外に3TIERの提供する風況マップを用いる小型風力機販売会社も多いようです。
3TIERは世界的に風況マップを提供するサービス会社(実際にはマップ以外にも風力に関する風況観測精査やデューデリジェンスなど各種サービスを提供)です。
 (実測との比較)
解析範囲は5kmとされているようです。風況については場所により非常に大きく乖離しています。一般に高めにでる傾向があります。
 小型風力における3TIER

ドップラーソーダ風況観測装置
ドップラー式観測装置

RIAM-COMPACT(風況シミュレーション)
RIAM-COMPACT


3TIER 風況情報サービス

NERI(風力発電コンサルティング)
新エネルギー総合研究所 一般社団法人日本風力協会(JWPA)


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